喪中・年賀欠礼状とは
喪中・年賀欠礼状(喪中はがき)は、1年以内に近親者に不幸があったときに、年賀状の交換を辞退する旨を伝える書状です。
一般に、忌明けまでの期間(仏式で49日または35日、神式で50日)を忌中、死後の一年間を喪中としています。喪中の家では祝い事を慎み、正月行事も行いません。年賀状の送付も慎む習慣があります。
服喪中の人は、年賀状を頂きそうな相手にその旨を知らせるために、先方が年賀状の準備をする前に喪中・年賀欠礼状を送ります。
誰がなくなったときに出すのか?
これについても、絶対的な原則があるわけではありません。
通常、二親等以内の親族が最大の範囲。
もう少し細かくいえば
自分を中心とした一親等(父母・配偶者・子)
生計を共にしている二親等(祖父母・兄弟姉妹・孫)
ということになります。
ただし、この考え方でいえば、生計を別にする兄弟は入らなくなってしまいますが、仲のよい兄弟姉妹が亡くなった場合は、心情的にも「喪中欠礼」をする場合が多いようです。
ハガキを出す期間
喪中・年賀欠礼状は、年賀状の交換ができない旨を伝えるものです。 相手が年賀状を用意する11月中頃から12月初めに届けます。
しきたりはありませんが、喪中は正月の行事を行なわないというしきたりに従って、年賀状を出すのを止め、その代りに、年賀欠礼を出すのがしきたりとなりつつあります。遅くても、年賀特別郵便取扱が始まる前に届けましょう。
喪中に年賀状をいただいたら
年賀状に対するお礼と、故人を明らかにした上で、喪中であったことを伝える返信をしましょう。
松が明けてから(一般に1月7日過ぎ)寒中見舞いや挨拶状として送りましょう。
「賀」などのおめでたい文字は避けます。 日付は元旦とせず、投函日の日付を入れます。
喪中はがき文例
文例
下記の文例を
コピーしてご利用ください。
母 花子が十月十五日に九十二歳で永眠いたしました
平素のご厚情を深謝いたしますとともに
皆様に良い年が訪れますようお祈りいたします
令和六年○月
母 花子が永眠いたしました
寒さに向かう折柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
令和六年○月
母 花子が十月十五日に九十二歳で永眠いたしました
皆様にはどうぞよいお年をお迎えください
寒さに向かう折柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
令和六年○月
母 花子が十月十五日に九十二歳で永眠いたしました
改めて生前のご厚情を感謝申し上げます
寒さに向かう折柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
令和六年○月
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたします
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
令和六年○月
七月に父 太郎が
十月に母花子が永眠いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
令和六年○月
母 花子が十月十五日に九十二歳で永眠いたしました
新年のご挨拶は失礼させていただきますが
皆様の年賀状はいつものようにお待ちしております
時節柄ご自愛のほどお祈りいたします
令和六年○月