お役立ちコラム
年賀状に使う写真の選び方
投稿日:2020年10月1日年賀状は年初めの挨拶を行う、日本伝統の挨拶状です。毎年、何気なく送ってしまうものですが、実は年賀状に使う写真やビジネス用の年賀状の選び方には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。相手に与える印象をよくするためにも、社会人のマナーとしてきちんと理解しておきましょう。
画像の選び方には3つのポイントがある
年賀状に使う画像選びのポイントは、大きく分けて3つです。
まずは、あまりにも生活感を出さないこと。1年の始まりを祝う挨拶状ですから、自宅で撮った写真や、普段着の写真は避けるようにしてください。結婚式や七五三など、節目のイベント画像があれば理想的です。
次に、文字入れのスペースを確保すること。写真の人物と文字が重なってしまうと、まとまりがない印象になったり、写真が見にくくなったりしがちです。文字の読みやすさに配慮して、画像のサイズを調節するように心掛けてください。
最後は、明るく撮れた写真を選ぶことです。パソコン上で見ると明るくてきれいな画質のものでも、実際に印刷すると暗く見えてしまうケースがあります。
もし印刷した際のイメージがつかないようなら、家庭用プリンタで仮印刷をしてみてください。プリントアウトした状態で、明るくて鮮明な画像になっているかどうかを確認しましょう。
テンプレートのデザインを意識した画像選びを
全体のバランスがよい年賀状を作るためには、デザインを意識した画像選びが重要です。縦、横どちらのテンプレートを使うかによって、画像の選び方は変わります。そのため、あらかじめテンプレートを決めてから画像選びをすると、デザインの配置がしやすくなります。縦なら縦、横なら横など、テンプレートの向きに合わせて画像を選びましょう。
もし、縦印刷の年賀状に横長の画像を合わせると、上下に不自然な空白ができてしまいますし、無理に縦のサイズへ調整して画像を押し込むと、今度は左右が切れてバランスが悪くなってしまいます。すると見せたい景色や人物が入りきらず、満足が行く仕上がりにならないので、画像選定をする際にはデザインを意識するようにしましょう。
会社や取引先に送るときは関係の深さで使い分け
一般的に、会社や取引先に送る年賀状には、家族や子どもの写真を使いません。これは公私混同を避け、マナー違反にならないための配慮です。
ただし、家族ぐるみのお付き合いをしている場合は、必ずしもマナー違反にはならないはずです。相手との関係がさらに深まり、仕事が円滑に進むきっかけになるかもしれなせん。
また、出産祝いをいただいた相手に年賀状を送る場合なら、写真を使ってもよいという意見もあります。その際は、赤ちゃんの様子が分かるものを選び、元気に育っている姿を伝えましょう。「おかげさまです」という気持ちを添えるとよりスマートです。
なお、写真を使用するにしても、「謹賀新年」、「恭賀新年」のように目上の方をたてる言葉を使うように意識してください。その場合、賀正や迎春など、「謹む」という言葉が入らない賀詞は使用しないようにしましょう。会社宛の場合は、部署名や役職名を宛名に添えて、分かりやすくしてください。
このように、年賀状に使う写真はどんなものでもよいわけではありません。きちんとしたマナーが存在することを理解し、より適切な写真を選ぶように心掛けてください。特に、ビジネスシーンでは年賀状の送り方に気を付ける必要があり、写真次第で相手が抱く印象は大きく変化します。
事前に写真の選び方に関する知識を持ち、できる限り時間をかけて選ぶことをおすすめします。
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