お役立ちコラム
年賀状印刷に向くプリンターの選び方|顔料・染料インクの違いと選ぶポイント
投稿日:2020年10月1日 更新日:2026年10月30日
年賀状を自宅で印刷するために、プリンターの買い替えや購入を考えている人に向けた記事です。顔料インクと染料インクの違いと、年賀状に向くプリンターを選ぶポイントをまとめました。
この記事のポイント
- 写真も宛名も印刷するなら、黒が顔料・カラーが染料の「ハイブリッド」タイプが向いている
- 染料は写真の発色が鮮やか、顔料は文字がくっきりして水に強い
- はがきの給紙方式と、はがきの自動両面印刷に対応しているかを確認する
- 枚数が多い人は、インク1色あたりの価格や大容量インクの有無も比べる
- 2027年用の年賀はがきは、インクジェット紙が販売され、インクジェット写真用は発行されない
年賀状には黒顔料+カラー染料のプリンターが向いている
写真入りの裏面と、文字が中心の宛名面の両方を印刷するなら、黒インクが顔料、カラーインクが染料のプリンターが使いやすいです。写真は染料インクで鮮やかに、宛名の黒い文字は顔料インクでくっきり印刷できるからです。
家庭用のインクジェットプリンターには、このように2種類のインクを組み合わせた機種が多くあります。購入前に、メーカーの仕様表で「顔料ブラック」「染料カラー」などの記載を確認してください。
顔料インクと染料インクの違い
顔料インクは紙の表面にとどまり、染料インクは紙にしみ込むという違いがあります。この性質の違いが、発色や水への強さの差になります。
| 比べる点 | 顔料インク | 染料インク |
|---|---|---|
| インクの性質 | 粒子が紙の表面に定着する | 紙の繊維にしみ込む |
| 写真の発色 | 落ち着いた色になりやすい | 鮮やかで、なめらかなグラデーションが出やすい |
| 文字の見え方 | 輪郭がくっきりしている | 普通紙ではにじむことがある |
| 水・光への強さ | 強い | 顔料より弱い |
| 向く用途 | 宛名、文字中心の文面 | 写真入りの裏面 |
顔料インクは宛名や文字に強い
顔料インクは紙にしみ込みにくいため、文字の輪郭がにじみにくく、細い文字もはっきり出ます。水にぬれてもにじみにくいので、雨や雪の中を配達される宛名面に向いています。一方で、光沢のある紙では写真の色が染料ほど鮮やかに出ないことがあります。
染料インクは写真の発色が鮮やか
染料インクは紙にしみ込んで発色するため、写真の色や細かいグラデーションをきれいに表現できます。家族写真やペットの写真を大きく入れる年賀状には染料インクが向いています。ただし、水にぬれるとにじみやすく、顔料インクに比べて光による色あせも起こりやすい点に注意しましょう。
年賀状用プリンターを選ぶ5つのポイント
インクの種類のほかに、はがきの扱いやすさと、毎年の印刷コストも確認しておきましょう。次の5つを順にチェックすると選びやすくなります。
1. インクの構成
写真と宛名の両方を印刷するなら、前に説明した黒顔料+カラー染料のタイプを選びます。写真の印刷が多い人は、カラーの色数が多い機種を選ぶと、肌の色や空の色がなめらかに出やすくなります。
2. はがきの給紙方式
はがきをどこからセットするかは、機種によって違います。後ろから差し込む背面給紙と、前のトレイに入れる前面給紙があり、はがきに対応しているトレイや、一度にセットできる枚数も機種ごとに異なります。年賀状をまとめて印刷するなら、はがきを何枚までセットできるかを仕様で確認してください。
3. はがきの自動両面印刷
自動両面印刷があると、裏面と宛名面を続けて印刷でき、はがきを裏返す手間が省けます。ただし、A4用紙は自動両面に対応していても、はがきは対応していない機種があります。「はがきの自動両面印刷に対応」と書かれているかを確認しましょう。
4. ランニングコスト
年賀状を毎年たくさん印刷するなら、本体の価格だけでなくインク代も比べます。色ごとにインクを交換できるタイプは、なくなった色だけを買い足せます。大容量のインクカートリッジや、ボトルからインクを補充するタイプを選べる機種もあります。
年賀状の時期にしか使わない人は、使用頻度の少なさにも注意が必要です。長く使わないとインクの出口が詰まりやすく、使う前のクリーニングでインクを消費することがあります。年に数回しか使わないなら、本体の価格とインク代を合わせて、業者に頼む場合と比べてみるのもよいでしょう。
5. スマホ・年賀状ソフトへの対応
スマホの写真を直接印刷したい人は、無線LANとメーカーのスマホアプリに対応しているかを確認します。宛名を住所録から印刷したい人は、使っている年賀状ソフトやWordで問題なく印刷できるかも見ておきましょう。
選び方チェックリスト
- 黒が顔料、カラーが染料のタイプか
- はがきに対応した給紙トレイがあり、必要な枚数をまとめてセットできるか
- はがきの自動両面印刷に対応しているか
- インク代が自分の印刷枚数に見合っているか
- スマホからの印刷や、使っている年賀状ソフトに対応しているか
年賀はがきはインクジェット紙を選ぶ
インクジェットプリンターで年賀状を印刷するなら、年賀はがきは「インクジェット紙」を選びます。インクがにじみにくいよう加工されており、普通紙のはがきより写真や色がきれいに出ます。日本郵便によると、2027年用のインクジェット紙の年賀はがきは1枚85円で、当初の発行枚数は約2億5,175万枚です。
なお、光沢のある「インクジェット写真用」の年賀はがきは、2027年用は発行されていません。用紙の種類ごとのプリンター設定や、きれいに印刷するコツは年賀状をきれいに印刷するコツで詳しく説明しています。
プリンターがない、写真の仕上がりを重視するなら
プリンターを持っていない人や、家庭用プリンターでは写真の仕上がりに満足できない人は、印刷を業者に任せる方法もあります。年賀状のためだけにプリンターを買う場合は、本体とインク代を合わせた費用と、業者に頼む費用を比べてみてください。
パレットプラザ年賀状の「写真キレイ仕上げ」は、銀塩の写真プリントをはがきに貼り合わせたフチなしの仕上がりです。宛名面も、ネット注文なら1枚60円で宛名印刷を頼めます。自宅印刷と業者のどちらが向いているかは年賀状は自宅印刷と業者どっちがいい?で比べています。
よくある質問
- 年賀状には顔料インクと染料インクのどちらがいい?
- 写真をきれいに見せたいなら染料インク、宛名や文字をくっきり見せたいなら顔料インクが向いています。両方を印刷するなら、黒が顔料・カラーが染料のプリンターが便利です。
- プリンターがなくても年賀状は作れる?
- 作れます。ネット注文や店頭の年賀状印刷サービスを使えば、裏面のデザインから宛名印刷まで任せられます。
- インクジェット紙と普通紙の年賀はがきの違いは?
- インクジェット紙は、インクジェットプリンターのインクがにじみにくいよう加工された年賀はがきです。普通紙は手書きやレーザープリンター向けで、インクジェットで写真を印刷すると色が沈んだり、にじんだりしやすくなります。
まとめ
- 写真と宛名の両方を印刷するなら、黒顔料+カラー染料のプリンターが向いている
- 染料は写真の発色、顔料は文字のくっきりさと水への強さが長所
- はがきの給紙方式、はがきの自動両面印刷、インク代、スマホ対応を確認する
- 年賀はがきはインクジェット紙を選ぶ。2027年用はインクジェット写真用の発行がない
- プリンターがない人や写真重視の人は、業者に任せる方法も比べる
写真は銀塩プリント、宛名は宛名印刷で。仕上がりの違いを確かめられます。
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